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2006年 03月 14日
大田原市

 プロ野球・ファイターズの「SHINJO」選手が、その昔、渡米する前まで所属していた、阪神タイガース時代には「SHINJYO」だったことは、WWW上でも、話題になることがあるようだ。

 前回のエントリに出てきた、陽選手が「YOH」には、ならなかったように、だれかが“Y”を入れてしまったため、OH長音表記して「SHINJYOH」とするには、字面に、抵抗があったのだろう。

 WBC初回大会の日本代表に選ばれた、ベイスターズの金城選手は、当初、選手団の名簿には、そのローマ字名が「Kinjo」と書いてあったのに、ジャージの上に、当たり前のことのように「KINJOH」と記されているからなのか、それとも、よくよく確かめてみたら、旅券や査証が、この表記で申請されていたのだろうか、つづりが変更されているのに、気付くことができた。

[JOHJIMA]

 今季から大リーグ・マリナーズに移籍した、城島捕手は、アテネ五輪の選手名簿では、旅券用のヘボン式で「JOJIMA」であるにもかかわらず、ジャージ上は「JOHJIMA」だった。

 シアトルタイムズ紙の記事中でも、初めはヘボン式表記だったのに、移籍が濃厚になった頃から、球界に根強い、ホークス時代の“OH”に、改められていたから、恐れ入るしかない。

 同捕手の愛称が、ローマ字で「JOH」であることが、一因、いや、最大の要因、と考えたらいいのだろうか

 同じ“ジョー”でも“JYO”が“JO”になることはあっても、一旦“JOH”に決められたものを“JO”には、変更しにくいらしい。

[OTSUKA]

 対照的に、ベイスターズ時代に「SAITOH」だった斉藤隆投手は、ドジャースに移り「SAITO」に変わったし、旧バファローズとドラゴンズにいた頃は「OHTSUKA」だった大塚投手は、米国に行き「OTSUKA」に、あっけなく、改名してしまい、選抜されたWBCの名簿やジャージを拝見したけど、旧表記に戻ってはいない。

 さて、栃木県大田原市が昨秋、合併することを知り、かげながら、そのローマ字での名称が、再考されて「ŌTAWARA-Shi」に、いや、せめて「OTAWARA」になるのでは、と期待していたのだが、周辺の町村を吸収する、編入合併だったこともあり、あの“紀宝町”のようなわけにはいかず、奇跡が起こることはなかった。

[OTAWARA-Shi]

 合併を機に、新しく、英語のページが、設けられたようだけど、それを作成する過程で、両投手のようには、思い切れなかったのだろうか。

 いいや、とんでもない、そんな気は、さらさら感じられない。

 同市のドメイン名「city.ohtawara.tochigi.jpcity.ohtawara.lg.jp」や、さかのぼって、旧WWWアドレス「/~ohtawara」、さらに、そのサイト内を探ってみても、過去のエントリで、取り上げた“日進市”よりも、非ヘボン式の「OHTAWARA」という表記で、恐れおののけるくらい、あの“箕面市”並みに、徹底されている。

[大田原市 Otawara City]

 商工会議所ohtawaracci.or.jp」や観光協会、それに、大田原高校ohtawara-h.ed.jp」などの、おもだったところにまで、行き渡っているから、今となっては、無理な注文なのかもしれない。

 赤十字病院ohtawara-jrc.com」や信用金庫/ohtawara」までもが、同じだったりするから、気持ち悪さすら、覚えてしまう。

 今回、最も驚いたのは、その5年前の統計表には「Otawara-shi」と記載されていたものが、昨年の国勢調査では「Ohtawara-shi」に、つづりが変更されてしまっていることだ。

 示し合わされたのではないかと、疑いたくもなる。(嗤)

 仮に、神奈川県小田原市が“オタワラ”であったのなら、それと区別しようとする気持ちからなら、分からなくもないけれど

 ひょっとすると、合併前に「Otawara」であることを確認した、道路上の市町村標識も、もう、違っているのかもしれない。

 と、あきらめかけたところで、洗い直してみると、市発行の“広報おおたわら”に、光明を見いだすことができた、と思いたい。

 ちょうど、合併した日付けの号から、最終ページに、掲載され始めた、英文中に「OTAWARA」が、発見できたのだから。


[大田原市役所の周辺地図]

by sampu4 | 2006-03-14 05:43 | 地名のローマ字表記

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