2005年 08月 14日
パスポートを取得するために記入する、一般旅券発給申請書の“ヘボン式ローマ字氏名欄”は、次の図を使うと解釈しやすい。 ![]() この図は、実物の記入欄に、符号を補うための点線枠を加えたもので、ここには、使用する全ての文字が含まれている、はずだ。 このような補助枠があれば、ほとんどの日本人の氏名を、ほぼ正確に表音表記することができる、と考えていいだろう。 ![]() 極端な例になるけれど、姓「SANYUTEI」と名「OENU」では、読み方が定まらないが、音を切り離す符号“アポストロフィ”と、文字の上に“長音符(マクロン)”を補い「SAN'YŪTEI ŌEN'U」とすることで、「サンユーテイ(三遊亭)・オーエンウ(大円右)」という発音が、確定する。 この符号の付いた表記が、中学時代に和英辞典を与えられて以来、私なりに理解している、日本語ローマ字のヘボン式でもある。 ![]() もし実際に、ローマ字氏名の記入欄に、このような補助枠が付いていて“世界で通用する文字(A〜Z)だけに簡略化する目的で、点線枠内の符号は省略し、実線枠内の英字のみを旅券に記載する”という説明(書き)でもあれば、前回のエントリーに出てきた「サトー」に係るような不満は、少しは、少なくなっていたのかもしれない。 パスポート所持人のローマ字名を決めている、規則と同様に、地方公共団体が地域型JPドメイン名や、LGドメイン名を登録する際の規則にも、ただ、名称部分を“原則ヘボン式に”するように書かれているだけで、長音などの扱いには、触れられていないようだ。 そのせいで、WWWアドレス・ドメイン名の決定に際し、私が以前のエントリで提案したような、手順が踏まれにくくなり、非ヘボン式の自治体名を増やしてしまう、結果になったのだと思う。
by sampu4
| 2005-08-14 07:38
| 地名のローマ字表記
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