<   2005年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧
2005年 12月 24日
旧・音別町

 数年前に調べたとき、北海道音別町のWWWサイト・アドレスは「/ombetsu/」で、そのホームページには「OMBETSU」と、明記されていたのだが、釧路市の飛び地になることが決まり、数ヶ月前、再訪してみると、アドレスが「www.onbetsu-hokkaido.jp」に変わっていて、サイト内においても「onbetsu」と、つづられていた。

 合併後は、市の行政センター用に使われている、新アドレスのドメイン情報を検索すると、平成14年度末に「Onbetsu town office」という英語の組織名で、登録されていることが、確認できる。

 ところが、平成16年1月には、どういうわけか、地方公共団体用のドメイン名「town.ombetsu.lg.jp」を「OMBETSU TOWN」という役場名で、取得していることが、判明してしまった。

 単純に「OMBETSU」→「ONBETSU」→「OMBETSU」という、移り変わりではなくて、「ONBETSU」が、生き残っている。

[Onbetsu Town]

 写真検索すると、道路に立っている、市町村標識には「Onbetsu」、そして、JR音別駅標識には「Ombetsu」と、書かれていることが、わかる。

[Ombetsu]

 過去のエントリに出てきた、中学時代に与えられた、和英辞典には、使用上の注意として“ローマ字のつづりはヘボン式に従い,「ン」だけはすべてnで表した.”というふうな、説明がある。

 そうしている事情を考えることなく、7年周期で、3大新聞をとっている、実家を出るまで、たぶん「THE YOMIURI SHIMBUN」と併記されていた、当時の題字を知ることなく、就職した私は、そこで出会った“仙場”先輩が、その名を「SEMBA」と記していることに、気付くことにより、およそ6年越しで、それを了解できた。

 少し前、ジャパンタイムズで、長生きの“仙場”夫妻が、独自記事の中では「Senba」、通信社から配信された部分では「Semba」というふうに、区別して、つづられているのを見つけた。

[OMBETSU-Cho]

 以前、ヘボン式ローマ字を支持する理由の終わりに述べた、その方式の定義に関して、この点は“M”が、適当だと思う。

 とある、英国の地名一覧表に、並んでいる“Cambridge”と“Camden”を辞書で引くと、それぞれ「ブリッジ」と「キャデン」のように、カタカナ翻字してある。

 現在では、通例、バ行音の前に来る“M音”は、反対に“”を使って、書き換えられるようだし、例えば、ハ行音の場合、石川県羽咋市が「HAKUI」であるのに対して、福井市のほうは「FUKUI」といった具合に、文字を使い分けているのだから、そういう表記をする、ヘボン式なのだから“MB”が、妥当なところだろう。

 それから、南アフリカの「MBEKI共和国大統領と、ケニヤのマラソン選手「NDEREBA」姉妹の違いが、思い浮かんだりもする。


[旧・音別町役場の周辺地図]

[PR]
by sampu4 | 2005-12-24 05:55 | 地名のローマ字表記
2005年 12月 14日
周南市

 総務省統計局のWWWサイトに、英文の併記してある“日本統計年鑑”があったので、その中の“都市別人口”という統計表に、目を通すと、前回のエントリで取り上げた“日進市”が「Nissin」、その前々回の“箕面市”は「Minoh」と、つづられている。

 この表には、数年前の再編までは、別の省庁だった、同省自治行政局の“住民基本台帳人口要覧”によるもの、との備考があったので、念のために、別の資料を探してみると、同局の係わりがなさそうな“事業所・企業統計調査”結果の一覧表が、見つかった。

 期待どおり(嗤)、こちらの表では「Nisshin-shi」と「Minoo-shi」であり、私の解釈と違わない、ヘボン式の表記にしてある。

[SHUTO-Cho]

 ついでに、山口県内で、平成合併の先陣を切った“周南市”を確かめてみたら、ある意味、期待に添って「Syunan-shi」である。

[SHUHO-Cho]

 同じ表の、そう離れてはいない、下の方に、同じ音で始まる「Shuto-cho」と「Shuho-cho」があるのに、旧自治体の名称、あるいは郡名ではなくて、新しく名付けられた、新市であることが、一因だと思われるが、ヘボン式に「Shunan-shi」とは、記されていないのである。

 同市が、発足当初から、市庁舎やWWWサイトに「SHUNAN」と明記しているにもかかわらず、NHKにしても、平日昼前のテレビ番組では、非ヘボン式の「SYUUNAN」と、表示させている。

[周南 SYUUNAN]

 同協会の“北九州”放送局は「KITAKYUSHU」だし、数年前までは「www.nhk.or.jp/syutoken」だった、首都圏放送センターWWWアドレスが、今では「/shutoken」に変わっているし、英語番組の出演者の名前で、たしか、当初は「SYAKU」であったものが、知らないうちに「SHAKU」に訂正されていたはずだから、指摘があれば、改められるのだろうが、その際には、文字放送なら仕方がないけど、映像なのだから、長音表記の「SHŪNAN」を期待したい。

 前出の周東町town.shuto.lg.jptown.shuto.yamaguchi.jp」と秋芳町town.shuho.lg.jptown.shuho.yamaguchi.jp」のほか、同じく“シュ(ー)”を含む、宮城県七ヶ宿町town.shichikashuku.lg.jptown.shichikashuku.miyagi.jp」、長野県信州新町town.shinshushinmachi.lg.jptown.shinshushinmachi.nagano.jp」と、それに北九州市city.kitakyushu.lg.jpcity.kitakyushu.jp」、それぞれのWWWサイトや、ドメイン情報には、ことごとく“SHU”と書かれていて、非ヘボン式の“SYUなど”は、見当たらない。

[KOSHU-Shi]

 先月1日、せっかく、県名と県庁所在地の名前が、異なっている山梨県に、昭和の合併で山梨が、できてしまっていたところに、昨年、府市の西どなりに、県全域を占めていた旧国名と、同名の甲斐が誕生したのかと思ったら、つづけざまに発足した、それと同義の“甲州”を調べても、同様で、同市のLGドメイン名は「KOSHUSHI」という組織名で、登録してある。

[SHUNAN-Shi]

 当然、周南市でも「city.shunan.lg.jp」と「city.shunan.yamaguchi.jp」という、2つの名前を所有しているが、WWWサイト・アドレスに使用している、後者の登録情報を検索すると、あれれ、まさかの「SHUNANSI」という、結果が返ってくる。

 “日進市”が「Nissin-shi」なのとは、異質の心理からか

 確かに、中心地は、南部の徳山ではあるけれど、市域が、旧周防国の真ん中を南北に、貫通しているので、そもそも“周市”あたりでないと、北部地域にとっては、こじつけではないか、などと実感しつつ、今回も、ローマ字表記の不確かさを痛感する。


[周南市役所の周辺地図]

[PR]
by sampu4 | 2005-12-14 07:30 | 地名のローマ字表記
2005年 12月 04日
日進市

 久しぶりに、愛知県日進市WWWサイトを訪ねたら、数年前に調べた時と変わりなく、ローマ字名が「NISSIN」のままだ。

 当時すでに、サイト・アドレス内の市名は、そのドメイン名を取得する際の規則に従って、ヘボン式の「NISSHIN」だったから、いずれは、それにならうものと、予測していたのだけれど、どうして、相変わらず、非ヘボン式に、つづっている。

[NISSHIN-Shi]

 というか、ほとんど、模様替えされておらず、ローマ字のロゴも同じ画像が、使い続けられているように、感じられる。

 このサイトの何ページかに目を通してみたら、あまり意識されていないのか、両方の表記が混在している。

 英語版の目次では、画像の“ニッシン”は、非ヘボン式なのに、その画像が見られない環境で読むときに、表示するための代替文字のほうは、ヘボン式にしているところがあるし、そこから、次のページに進むと、今度は逆になっていたりする。

 やはり、同一ページ内に、2つが、共存している場合も、ある。

[道路・市町村標識「Isshiki」]

 以前のエントリに出てきた、山陽小野田市とは違い、文字自体の表記に、ゆれが見られる。

 しかし、英語ページ内を検索すると、画像や、その代わりではない、純粋な文字による、つづり方は「NISSIN」で、貫かれていて、そのうえ「Nissin-shi」といった具合に、同じ“シ”が、書き分けられてもいる。

 さらに、市章の説明文には“日進の"進"”を「"shin" in Nissin」というふうに、英訳してあり、否応なく、目を引かれてしまった。

 どうやら、促音を含む名前であるため“S”が、重なる必要が発生したことに、あおりを食らってしまったらしい。

 つまり、単なる“SI”だと、摩擦が足りずに“H”の助けを借りなければならないが、ダブって“SSI”になったことで、十分に擦れているという満足感を覚え、補助は不要だと、見立てたのだろう。

 例えば“miSSIon”や“seSSIon”といった、英単語の発音記号“∫”が、頭をよぎった可能性も、否定はできない。

 にも「Nissin Shiyakusho」や「 Machiokoshi」などの記述があり、ヘボン式ではない“シ”は、市名にしか、見つからない。

 気付けば、WWWアドレスも「nisshin.aichi.jp/frames/nissin」だし、ドメイン情報「city.nisshin.aichi.jp」を調べても、思ったとおり、英称が「Nissin City Office」で、登録してある。

[道路・案内標識「Nissin」]

 それどころか、この表記は、同市商工会や、驚いたことに、つづり方の決まりに背いてまで、道路の市町村標識にまで、及んでいる。

 同県一色町の標識が「Isshiki」であるのに対して、恐らく、市から、要請があったのだろう、ヘボン式ではない。

 愛知推進協議会においても、同様の関与が、感じ取れる。

 しかしながら、名鉄・豊田線の日進駅を写真検索すると、駅名標が、ヘボン式だし、箕面市の場合と違わず、県の教育機関が定めたと思われる、日進高校西高、それに市立小中学校のアドレスの中では、一様に「nisshin」と、つづられている。

 また、日進市の新しいドメイン名「city.nisshin.lg.jp」の登録情報を調べると、あの山陽小野田市と、似た気持ちが働いてしまったのか「NISSHIN CITY」と、あれあれ、こすれ過ぎている。(嗤)

 おやおや、英語の「NISSIN NEWS」を発行している、役所の英語名が「Nisshin City Hall」と、記されているではないか。


[日進市役所の周辺地図]

[PR]
by sampu4 | 2005-12-04 07:30 | 地名のローマ字表記