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2005年 10月 24日
駅名標のヘボン式

 鉄道の駅には、ホームに、そこの駅名が記された、標識がある。

 それには、九分九厘?、ローマ字名が、併記されているようだ。

 過去のエントリに出てきた、パスポートに記載される“旅券用ヘボン式”や、道路標識に使用される“案内標識用ヘボン式”とは異なる“駅名用ヘボン式”で、表記されていることが、多い。

[JR山陽本線「新南陽」の駅名標]

 WWW検索したところ、鉄道掲示規程というものによる方式らしく、私の解釈しているヘボン式に、最も近いものだ。

 規程とは、前回のエントリで述べた“アポストロフィ”に関する部分くらいにしか、違いがない。

 例えば“新南陽”だと、私のSHINNAN'YŌ」に対して、駅名は「Shinnan-yō」というふうになっていて、道路の案内標識と同じように“ハイフン”を分音符として、使っているところが違う。

 “観音寺”駅の標識には「Kan-onji」と、つづられている。

[道路・案内標識の「O-haru Town」]

 最大の特徴は、長音符を用いているところで、このことにより、「SATOH」にしたい心理や、それに影響されたのではないかと思われる「O-haru」にする動機を抑えることが、できている。

 JRなど、旧国鉄の路線を引き継いでいる鉄道の駅名は、だいたい規程どおりに、長音表記されているようだけれど、案の定、私鉄などの中には、旅券や道路標識と同じく、符号を省略しているところのあることが、WWW上に見られる写真で、確認できる。

 東急線の“中央林間”駅は「Chūō-rinkan」なのに、小田急線のほうは「Chuo-rinkan」と、書かれているのが、わかる。

[山形鉄道・フラワー長井線「南陽市役所」の駅名標]

 また“南陽市役所”駅の標識には「NANYŌ-SHIYAKUSHO」と表示されていて、規程に従えば「NAN-」となるところなのに、以前のエントリに登場した「Den-en-chōfu」のようには、思い切れなかった様子が、うかがえる。

[道路・案内標識の「Nan yo City」]

 ハイフンを連字符として使用することを優先したものだから、音を切り離すためにも利用することが、ためらわれたのだろうか。(嗤)

 「NAN'-SHIYAKUSHO」としたり、掲示規程に反しはしない?「NAN-YŌ SHIYAKUSHO」のように、連ねなければ、よさそうなものだが、独自の規程でもあるのだろうか。

 他にも、見つけた道路標識の写真によれば「Nan yo City」というふうに、空白によって、分音を表現している、例がある。

 もはや、驚くことではないのかもしれないが、JRで、前出の新南陽駅に関する情報を調べると「Shin-Nanyo」であったりする。

 いろいろな段階で、規程が、軽視ないし無視されてゆき、最後までは及ばない、そんな、あきらめを覚える。


[南陽市役所の周辺地図]

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by sampu4 | 2005-10-24 07:01 | 地名のローマ字表記
2005年 10月 14日
観音寺市と新温泉町

 一昨昨日、香川県に新・観音寺(かんおんじ)市が、発足した。

 それより10日前の今月1日、山口市が生まれ変わったのと同じ日には、兵庫県に新温泉(しんおんせん)町が、誕生している。

[SHINONSEN-Cho]

 これら2つの新しい自治体には、私なりに理解しているヘボン式ローマ字で、市町名を表記すると“アポストロフィが必要になる”という、共通点がある。

 それぞれ「SHIN'ONSEN」「KAN'ONJI」といった具合に、だ。

[KANONJI-Shi]

 だけれども、実際の“新温泉町”は、同町の公式サイトを見ると「SHINONSENCHO」というふうに、書かれている。

 旧・温泉町のサイトには、WWWアドレスのドメイン名が「onsencho.com」でありながら、ハイフンを使った「Onsen-cho」や「Onsen-Town-Office」という表記があるので、どうなるのかと思っていたら、連字符が放棄されてしまった。

[Ten-ei]

 一方“観音寺市”には、英文の中で「Kan-onji City」と「Kanonji-city」が、確認できる。

 せっかくの“カノンジ”を避けるためのハイフンが、違和感によるのか「Kan-onji-city」を避けたい気持ちに、消されてしまうという、貴重な事例だろう。(嗤)

[TENEI-Mura]

 このように、なかなか「SHIN'ONSEN-Chō」や「KAN'ONJI-Shi」のように、符号を利用するという考えが、思い浮かばないようだ。

[NANYO-Shi]

 先日も福岡県新吉富村が消滅し、大合併を生き抜いた、アポストロフィを必要とする自治体は、観音寺市の他に、山形県南陽市と福島県天栄村、くらいしかない。

 私の提案は、一般的ではないのだろうか、そのどちらにも、やはり「NAN'YŌ-Shi」や「TEN'EI-Mura」は、見当たらない。

 「Ten-ei」という、案内標識の写真は発見できても、音を切り離すために、分音符として、アポストロフィを用いた表記は、ない。

[MAN'EI]

 キーボードで“[T][E][N]['][E][I]”と、ローマ字入力し、漢字変換してみてほしい。(哭)

 プロ野球・横浜球団には、背中に「MANEI」と記している選手がいて、思わず“マネイ”と読んでしまいそうなところだけれど、彼の名前は“万永(マンエイ)”である。

 その昔、セ・リーグに「O'MALLEY」という助っ人がいたのだから「MAN'EI」で、好さそうなものなのに、そうはなっていないところをみると、事例が希少なこともあり、一般的ではないのだろう。


[観音寺市役所の周辺地図] [新温泉町役場の周辺地図]

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by sampu4 | 2005-10-14 07:28 | 地名のローマ字表記
2005年 10月 04日
新・山口市の住所表示

 一昨昨日、合併し、周辺4町の区域を加えることにより、山口県山口市の面積が、広がった。

 それに伴い、取り込まれた旧4町の住所表示が、変更された。

 防府市を含む、2市4町での合併が話し合われていた頃に、新県庁所在地「山府市」の誕生を夢見ながら、予想していた合併後の住所と、比較してみるときが、やってきた。(嗤)

  • 旧・山口市域
    「山府市山口駅通り」⇔「山口市駅通り(変更なし)」
    「山府市(山口)米屋町」⇔「山口市米屋町(変更なし)」
    「山府市大字大内矢田など」⇔「山口市大内矢田など」
  • 旧・徳地町域
    「山府市大字島地など」⇔「山口市徳地島地など」
  • 旧・秋穂町域
    「山府市大字秋穂西」⇔「山口市秋穂西
  • 旧・小郡町域
    「山府市(小郡)若草町など」⇔「山口市小郡若草町など」
    「山府市大字小郡下郷など」⇔「山口市小郡下郷など」
  • 旧・阿知須町域
    「山府市大字阿知須」⇔「山口市阿知須

 矢印(⇔)の左が予想で、右側が結果なのだけれど、5市町による対等な立場での合併、であるにもかかわらず、旧4町が吸収される格好になったことで、旧・山口市域は、実質的には、そのままで、変わらずにすんだようだ。

 見通しが甘く、新市の全域で、住居表示が実施されていない住所から「大字」が取り除かれることになるとは、思いもしなかったが、当初の枠組みでの合併協議の途中で「防府区」とか「阿知須区」が出てきたり、ひがみとしか感じられない、たしか“田舎っぽいから「大字」を外そう”といった意見が、見られるようになった頃から、止められない流れに、なってしまっていたようだ。

 あか抜けている“区”に対して“大字”は野暮ったい、という感情が、この地域でも、共感を呼んだりしてしまったのだろう。

[予想していた“やまくち県一クン”の新住所]

 この点を考えなければ、徳地を除く3町に関しては、ほぼ予想通りの、順当な決まり方だった。

 50年前の合併で誕生した徳地町については、その時に消滅した、村の名称を残している“島地”“八坂”などや、その名前だけで通じることの多い“堀”に、あえて“徳地”を付けることもないだろうと思ったのだが、他の3町と差別化することを避け、混乱を招かないように、処理を単純化することを優先したのだろうか。

 50もの“区”ごとに割り当てられていた、阿知須町の郵便番号は、やはり、1つに集約されてしまった。

 また、県庁所在都市の中で、全国最少だった人口は、同じ日に“大字”を基本的に残しつつ発足した「新・佐賀市」などには、惜しくも及ばなかったものの、最下位からは、脱したようだ。

 しかし、それも今年いっぱいの一時的なことで、合併予定の「新・津市」に、大きく、抜き返されてしまう模様だ。


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by sampu4 | 2005-10-04 06:44 | 市町村合併