<   2005年 07月 ( 3 )   > この月の画像一覧
2005年 07月 24日
ヘボン式を支持する理由

 プロ野球・北海道日本ハム球団に所属するファイターたちのジャージを見ると、袖の「NIPPON-HAM」には“ハイフン”があり、胸の「NIPPONHAM」には、それがない。

 さらに、胸の方に注目すると「NIPPON」と「HAM」の間に、わずかばかりの“空白”がある、ように見える。

 みごとに、山陽小野田市の「SANYO-ONODA」には袖の「NIPPON-HAM」が対応し、胸の表記は「SANYOONODA」と「SANYO ONODA」とを兼ね備えている(嗤)、ように感じられる。

 きっと両者に、同じような気持ちが働いたため、なのだろう。

 もちろん、スポーツのチーム名、あるいはチーム所有者の名前が、どのように書かれていようと、構いはしない。

 しかし、地方“公共”団体である都道府県や市区町村の名称は“正式な1つのローマ字表記”に定める、必要があると思う。

 地方自治体名の中に“空白”や“ハイフン”が使われていたり、いなかったり、同じ自治体なのに、つづり方が、印刷物やウェブサイトなどのページによって、または、同一のページ内で異なっていることを積極的に歓迎する人などいない、はずだからだ。

 山府市に関する「これまでの思い」と、前回のエントリで述べたとおり、ローマ字つづりの方式は、訓令式などではなく、地域型JPドメイン名LGドメイン名を登録する際の原則でもある“ヘボン式”で問題ない、OK、地名表記には、これが適していると思う。

 ヘボン式では、た行の音を例に挙げると、訓令式などの「TA-TI-TU-TE-TO」に対して「TA-CHI-TSU-TE-TO」、同様に「TYA-TYU-TYO」に対して「CHA-CHU-CHO」というふうに書き表わし、母音には差違がなく、子音などが“英語風”になる。

 見て判るように、不規則で覚えにくいという理由などで、ヘボン式表記に反対する意見もあるようだが、ほとんどの日本住民が英語を学ぶし、そもそも、ローマ字・アルファベットの読み方「エー・ビー・シー」が英語風であり、例えば「愛知」は「AITI」より「AICHI」としたほうが、自然に受け入れられる人が多いだろうし、不自然に感じる人は少ないはずだから、適役だと思う。

 問題あるのは、ヘボン式を定義すること、どのように解釈するかということと、いくつかの市町村名の発音を判断することで、どうも、これが簡単なことではないようなのだ。


[PR]
by sampu4 | 2005-07-24 06:15 | 地名のローマ字表記
2005年 07月 14日
ここにだけハイフン

 山陽小野田市のドメイン名をJPドメイン名の登録情報検索サービスで調べてみると、同市の英語での組織名が「SANYO-ONODA CITY」で登録されている、という結果が得られる。

 この名前は、前回のエントリに出てきた、同市の英語ページ上に見られる「Sanyo Onoda City」とも「City of Sanyoonoda」や「SanyoOnoda City」とも、異なる表記になっている。

 ひょっとすると、登録申請したときの担当者が“ドメイン名の中の市の名称”と“申請者としての市の名称”が違ってしまうことを嫌って、ハイフンを挿入するに至ったのかもしれない。

 この新市は極端な例だろうが、このような表記の定まらない市区町村を根絶し、地方公共団体名のローマ字表記くらいは統一するために、以下のような規則を徹底してみては、どうだろう。

  • 正式なローマ字名:SAN'YŌONODA-Shi
  • 正式名に伴う英語名:Sanyoonoda City
  • WWWアドレス:city.sanyoonoda.

 日本語で「SAN'YŌONODA-Shi」や「SUŌŌSHIMA-Chō」のように、空白を入れず、符号のあるままで表記し、自治体名に“市・区・町・村”を含めるためだけに、つなぎの役割としてのみ、それらとの間に限り、ハイフンを使用する。

[SANYOONODA-Shi] オンラインで閲覧する環境によっては「Ō」や「Ū」など、字上符の付いた文字が伝わらないので、各自治体の公式ウェブサイトの少なくとも最初のページには、ヘボン式ローマ字での名称を画像で表示させ、この表記が“正式名”であることを認識できるようにしておく。

[SUOOSHIMA-Cho] 英語で著作権を表明する場合や、欧文で書かれたページなどに使用する“英語名”は「Sanyoonoda City」や「Suooshima Town」のように、英語では一般的でない、または、通常の用い方ではないであろう符号をローマ字名から省いて表記し、これをWWWアドレスのドメイン名に採用する。

 多くの地方公共団体が利用している、地域型JPドメイン名LGドメイン名には、同じ英語名の市区町村があるときは、それらの自治体が所属する県や郡の名前と、例えば「city.ibaraki-kashima.lg.jp」のように、ハイフンで結ぶという決まりがあるようだ。

 よもやの「city.yamaguchi-san-yo-onoda.lg.jp」を避けるためにも、前々回のエントリで述べた理由に加え、こういった意味でも、ドメイン名の中の自治体名には、ハイフンは不要だと思う。


[山陽小野田市役所の周辺地図] [周防大島町役場の周辺地図]

[PR]
by sampu4 | 2005-07-14 06:41 | 地名のローマ字表記
2005年 07月 04日
ハイフンの役割

 「山陽小野田市公式ホームページ」には、同市の正式な英語名と思われる「(C) Sanyo Onoda City」という表記がある。

 そうすると、ドメイン名「city.sanyo-onoda.lg.jp」内のハイフンは、使用が許されていない空白の代役を任されている、ということになる。

 一方「周防大島町公式ホームページ」では、正式なローマ字での名称と思われる表記で「© Suo-Oshima」というふうに、著作権が表明されている。

 こちらのハイフンは、数ある大島のうち、旧・周防国“の”大島であるということを意味するもの、と考えることができる。

 とはいうものの(嗤)、両者とも「SANYOONODA」や「SUOOSHIMA」では“O”が連続して、ただ読みにくいだろうからハイフンで区切ろう、というだけのことなのかもしれない。

 まるで、東京メトロ・広尾駅のローマ字名が「Hiro-o」なのと同じで、音が分かれていることを強調したい気持ちが挿入した、ハイフンなのかもしれない。

 いやしかし、山陽小野田市の場合、分音を表現するのであれば「山陽」を「サニョー」と読まれるのを避けることも、忘れてはならないはずだから、東急線・田園調布駅が「Den-en-chōfu」であるのと似たような形で「san-yo-onoda」と、決められていたはずだ。

 まさか、片仮名をローマ字入力する要領で「yo-」と、長音符号「ー」を表すためのハイフンではないだろうから、空白の代わりか、読みやすさに配慮したのか、想像もできない理由からか、複数の思惑が絡まっているのか、その役割を断言することは難しい。

 おやおや、同市の英語ページには「(C) Sanyo Onoda City」のすぐ下に「City of Sanyoonoda」と、空白なしで書かれていて、もっと気づくと、タイトルに「SanyoOnoda」という表記がある。

 約3年前に、全都道府県と長音などを含む市区町村のローマ字名を調べたときにも、いくつか、この市のような例が見られたが、結局は、文字を入力する際の担当者が、離したり、つないだり、ハイフンを入れたりしていて、その自治体名の表記を統一しようという気持ちが働かず、ときには入力者が、つづりまで自分なりに決めてしまったりして、十分な注意が払われていないのだろう。


[PR]
by sampu4 | 2005-07-04 07:11 | 地名のローマ字表記