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2005年 12月 14日
周南市

 総務省統計局のWWWサイトに、英文の併記してある“日本統計年鑑”があったので、その中の“都市別人口”という統計表に、目を通すと、前回のエントリで取り上げた“日進市”が「Nissin」、その前々回の“箕面市”は「Minoh」と、つづられている。

 この表には、数年前の再編までは、別の省庁だった、同省自治行政局の“住民基本台帳人口要覧”によるもの、との備考があったので、念のために、別の資料を探してみると、同局の係わりがなさそうな“事業所・企業統計調査”結果の一覧表が、見つかった。

 期待どおり(嗤)、こちらの表では「Nisshin-shi」と「Minoo-shi」であり、私の解釈と違わない、ヘボン式の表記にしてある。

[SHUTO-Cho]

 ついでに、山口県内で、平成合併の先陣を切った“周南市”を確かめてみたら、ある意味、期待に添って「Syunan-shi」である。

[SHUHO-Cho]

 同じ表の、そう離れてはいない、下の方に、同じ音で始まる「Shuto-cho」と「Shuho-cho」があるのに、旧自治体の名称、あるいは郡名ではなくて、新しく名付けられた、新市であることが、一因だと思われるが、ヘボン式に「Shunan-shi」とは、記されていないのである。

 同市が、発足当初から、市庁舎やWWWサイトに「SHUNAN」と明記しているにもかかわらず、NHKにしても、平日昼前のテレビ番組では、非ヘボン式の「SYUUNAN」と、表示させている。

[周南 SYUUNAN]

 同協会の“北九州”放送局は「KITAKYUSHU」だし、数年前までは「www.nhk.or.jp/syutoken」だった、首都圏放送センターWWWアドレスが、今では「/shutoken」に変わっているし、英語番組の出演者の名前で、たしか、当初は「SYAKU」であったものが、知らないうちに「SHAKU」に訂正されていたはずだから、指摘があれば、改められるのだろうが、その際には、文字放送なら仕方がないけど、映像なのだから、長音表記の「SHŪNAN」を期待したい。

 前出の周東町town.shuto.lg.jptown.shuto.yamaguchi.jp」と秋芳町town.shuho.lg.jptown.shuho.yamaguchi.jp」のほか、同じく“シュ(ー)”を含む、宮城県七ヶ宿町town.shichikashuku.lg.jptown.shichikashuku.miyagi.jp」、長野県信州新町town.shinshushinmachi.lg.jptown.shinshushinmachi.nagano.jp」と、それに北九州市city.kitakyushu.lg.jpcity.kitakyushu.jp」、それぞれのWWWサイトや、ドメイン情報には、ことごとく“SHU”と書かれていて、非ヘボン式の“SYUなど”は、見当たらない。

[KOSHU-Shi]

 先月1日、せっかく、県名と県庁所在地の名前が、異なっている山梨県に、昭和の合併で山梨が、できてしまっていたところに、昨年、府市の西どなりに、県全域を占めていた旧国名と、同名の甲斐が誕生したのかと思ったら、つづけざまに発足した、それと同義の“甲州”を調べても、同様で、同市のLGドメイン名は「KOSHUSHI」という組織名で、登録してある。

[SHUNAN-Shi]

 当然、周南市でも「city.shunan.lg.jp」と「city.shunan.yamaguchi.jp」という、2つの名前を所有しているが、WWWサイト・アドレスに使用している、後者の登録情報を検索すると、あれれ、まさかの「SHUNANSI」という、結果が返ってくる。

 “日進市”が「Nissin-shi」なのとは、異質の心理からか

 確かに、中心地は、南部の徳山ではあるけれど、市域が、旧周防国の真ん中を南北に、貫通しているので、そもそも“周市”あたりでないと、北部地域にとっては、こじつけではないか、などと実感しつつ、今回も、ローマ字表記の不確かさを痛感する。


[周南市役所の周辺地図]

by sampu4 | 2005-12-14 07:30 | 地名のローマ字表記

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