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2005年 11月 04日
高遠町

 以前、パスポートに記載される、所持人名のローマ字つづりについて調べたときに、愛知県旅券センターによる、次のような注意書きに、行き当たることになってしまった。

(注2) 姓または名の末尾が「オオ」音であり、そのふりがなが「オオ」の場合の綴りは「OO」になります。ふりがなが「オウ」の場合は、原則の綴りか、長音表記になります。
    *例 高遠 (タカトオ) → TAKATOO
          (タカトウ) → TAKATO または TAKATOH

 これを読んで一瞬、自分の目を疑った。

[HIROO-Cho]

 それまでは“遠”という漢字のフリガナが「トウ」であっても「トオ」であろうとも、大方の発音は「トー」であるはずだから、どこに位置しようが“TŌ”だと思い込んでいたのだが、この場合“旅券用ヘボン式”だと、そうではないらしい。

 たとえ、フリガナの末尾が“オ段の音+オの音”でも、過去のエントリで触れた「広尾」などとは違って、長音なのだから、ヘボン式に表記すると“オオ”でも“Ō”では、ないのだろうか。

[TONO-Shi]

 ずっと、わだかまりを捨てられないでいる。

[TAKATO-Machi]

 北海道広尾町は「HIROO」、岩手県遠野市は「NO」なので「TONO」、そして、長野県高遠町は「TAKATOO」ではなく「TAKA」であるからして「TAKATO」という現実が、私の理想とする思い込みでもあったのだけれど、最後の“タカトオ”だけは、非ヘボン式、なのだろうか。

 旅券に戻って、例えば“智朗”という人名のフリガナが“トモオ”なら「TOMOO」で異存はないが、センターの注釈が“トモロヲ”の場合は「TOMORO」ではなく「TOMOROO」になる、という意味も含んでいるのなら、やはり、それには、納得しかねる。

[TAKATO NAOKO]

 同じフリガナの名前でも“都諸男”であったりしたら、すんなりと“OO”の「TOMOROO」で、得心できる。(嗤)

[TAKATOO NAHOKO]

 “高遠”と言えば、人質になった際、テレビ画面を通して、パスポートのローマ字名が確認できた、イラクで活動中の「TAKATO NAOKO (だったはず)」ボランティアを思い出さない、わけにはいかないが、逆にフリガナは“タカトウ”で、確定するのだろうか。

 彼女の著作を出版社のWWWサイトで、書籍検索すると“高遠菜穂子(たかとおなほこ)”という、結果が返ってきたのだけれど


[高遠町役場の周辺地図]

by sampu4 | 2005-11-04 07:15 | 地名のローマ字表記

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